山々に囲まれた盆地で育った私は、最近、以前にもまして自然が恋しく、緑に飢えている。
経済的にも時間もないのに、「森の中に隠れ家があったらいいなあ?」なんて。
先日、河口湖に住んでいる友人の家に遊びに行った時、知り合いの工務店の方が、近所の空き別荘を見せてくれた。隠れ家には間取り、景色も申し分ないのだけど、使っていないのでリフォームをしないと使えない。別荘は持ったもののだんだん来なくなり年に数回くればという人がほとんどとのこと。
別荘というのは住んでいなくても管理費など年間最低10万円くらいかかり、リフォーム、メンテナンス、光熱費などと維持するのにお金がかかるそうだ。もういらないと思っても、更地にしなければならない。だから住んでくれればと価格も百万円とか、ただでもという物件も。
ずっと住みたい人なら格安の住宅物件になるだろうけど。憧れだけでは持てない。
近所に住む友人が、「ここは劇場にも美術館にも便利だから東京を離れられないと…」。私も仕事にも遊びにも、日常の生活には何の不足もないので”隠れ家”の夢もそろそろ終わりかなと。
たまに仕事や日常から離れ、気まぐれに旅をするのがいいのだと。
そだね!