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オカリナの二三夫ちゃん

今日の朝日新聞のむさしの版で二三夫ちゃんが二年前に亡くなっていた事を知り”そうだったのか!”と、悲しみがこみ上げました。二三夫ちゃんはオカリナ奏者で、三鷹の駅の路上でずっと演奏していました。最近見ないのでどうしているのかなあ?前住んでいたアパートは老朽化で出て行かなければならないって言っていたから、どこにいるのかな?なんてたまに思っていました。
最初に出会ったのは20年以上前だったかと思う。彼が近所の無農薬の野菜のお店で働いていた時。それから私がアメリカから帰った後も、道でバッタリ会う と、”ミチコさんきょうパーティーやるから来て!”とか、また忘れた頃に”ミチコさん飲みにいこうよ!とか誘ってくれたり。最後に三鷹駅で二三夫ちゃんの 音色が聴こえ”二三夫ちゃん!”と近寄っていくと、フックラした顔がもっとむくんでいるので”どうしたの?”と、たずねると、鬱病で薬を飲んでて精神的に 不安定だということでした。”….じゃあ大事にね、また会おうね!”と言葉を交わし電車に乗り込んだのが最後のような気がします。
二三夫ちゃんのオカリナは優しい癒される音色で心にしみる演奏でした。一時はライブやコンサートで忙しく演奏活動をしていた時もありました。飲んでいてもミチコさんここ読んでみて!と、読んでいる本を差し出してくれたりする文学好きでもありました。新聞によると、その二三夫ちゃんの短歌や自由詩を友人の菅 原京子さんらがまとめ一冊の本にしたそうです。明日早速電話してみます。本の題名は”望星”郁朋社(03-3234-8923)とのこと。二三夫ちゃんを知っている人は。