とつぜん薄いシャツから厚みのある服が着たくなった寒い日がやってきて一気に秋が深まった感じです。
それはそれで空の青さがうれしく、空気がすっきりした秋を実感しています。
秋のせいかな?子供の頃の広い青い空や、家のあたりの風景、隣の柿の実はゴマが入っていて特別に美味しかったことなど、ふと懐かしく思い出しました。
ミュージシャンをやっているということは、一般的な日常の過ごし方やスローライフにはほど遠く、演奏の回数は関係なく通常は練習などやそれを続けるための体力、心身とも元気でいるためのルーティーンが優先になります。(書生生活と私は言っていますが)年を重ねて疲れやすくなりましたが普段の生活は変わりません。元気にありたいというのは誰にでも言えることですが。
好きなコンサートや美術館などはちょこちょこ出かけますが、日々の機微を感じ味わうなど一般的な生活とちょっと違うとおもいます。
ライブの後などは、頭も体も疲れ果て、そして回復した後はご褒美に取っておいたちょっとした旅に出かけたり友人に会ったり、宿題だった片付けや、気になっていたところの特別な掃除などにとりかかったり。
前回のライブは9月10日は十五夜で、前日のニュースで十四夜は待宵月「まちよいずき」という名前がついているの知り嬉しくなり、よりいっそう翌日の十五夜を楽しみにしていました。
ライブ当日の休憩に月を見に出た観客が”綺麗だよ!”と教えてくれたのですが、見に出る余裕がなく、帰りは今日の演奏で頭がいっぱいで見ずじまいでした。そんな感じです。
12月11日は主催の生徒の Christmas Concert(Spice of life59)、そして私のライブは今年は終わりで、明けてお正月の2023年1月13日です。
今はその隙間のちょっと緩んだ隙間の時間を楽しんでいます。
みなさまも寒暖差で体調を崩されませんように!
昨日は十三夜だって.
友人が”…月が明るくあって、すぐそば左に大きな星が並んで見えるよ、土星だって!”
私からは雲に隠れて土星は見えなかったと言ったら写真を送ってくれました。
先週の日曜日は二週間前に台風で行けず予約を変更してもらった江の浦測候所へ。
東海道線の小田原の先の根府川という駅を降りると予約しておいたシャトルが迎えにきてくれました。駅からの海の景色でもう最高な気分になりました。
前日は久しぶりに二番目の兄が住んでいる横須賀で一泊。
6歳上のその兄はとても几帳面で、3−40年前の車を大事に乗って、ばっちりスローライフ。
江の浦測候所は、前にNHKの日曜美術館で知って、”いつか”行きたいと!”周りはみかん畑です。園内にもみかんの木がいっぱいの蜜柑山です。アーティスト杉本博司さんが設計したランドスケープと彼が集めた骨董なども。美しい景色の中、敷地全体が美術施設でアートの発信の地となる場として造られたようです。園内を歩くには結構なハイキング。スニーカーがおすすめです。
100メートルの大谷石とガラスのギャラリー先端部は海に向かっている。園内の所々にここからは行かないでの、マークになる小さな
置き石があります。
9月は李 禹煥(Lee Ufan)展へ。六本木の新国立美術館へ
彼は韓国人ですが、日本でも学んだ影響か同じ東洋人か日本人の作品?と間違うほど。哲学的で静かな精神性の高い世界観です。
直島に彼の美術館がありますが以前に島に行った時は逃しました。
今度はぜひ行ってみたい。
これは以前、直島など回った時の瀬戸内の豊島美術館。
アーティスト内藤礼と建築家西沢立衛による曲線に包まれた建物自体が作品です。
撮った写真が見当たらないので館内で購入したたpost cardの写真です。
床から水が噴き出てすごく面白く癒されます。
世界中の中で大好きな美術館の一つです。またぜひゆっくり行ってみたい。
私は美術館は絵画や作品を見るのも好きですが、建物、空間も静謐で広々していて大好きです。
だからなるべく混雑する時は行かない。
最近は予約制や、人数制限があるのはいいことだとおもいます。
ガヤガヤ行列して急がされて、見ても楽しくない。
特別のいいレストランで美味しい料理を味わうには、ゆったりした所でゆっくり味わいたい。
わいわいのいいレストランはそれはそれで楽しいですが。美術館はね。