ダンスクラスに出かけたのですが、始まる1時間も前にもかかわらず行列ができていて
満員で漏れてしまい、受けることもできず、がっかりして帰ってきました。
コロナで何処も人数制限で参加するにも大騒ぎです。当たり前に享受していたことが今では御伽話のようです。
そんなことを思っていたら、詩人でアイヌ文化の伝承者、宇梶静江さんの著書
“大地よ”が宅配ボックスに届いていて、一気に気分は上昇。
8月22日の朝日新聞のフロントランナーで紹介され、その生き方、考え方に感銘を受け迷わず注文しました。
本を開くとまず、古布絵作家(アイヌ刺繍を日本の古い布に刺繍を施したもの)でもある宇梶さんの作品が何ページかあり、目を奪われました。美しい色合い、素朴だけど、鋭い作品です。
そして最初の詩は響きました。コロナの今だからなおさら。
“大地よーーー東日本大震災によせて”
大地よ
重たかったか
痛かったか
あなたについて
もっと深く気づいて
敬って
その重さや
痛みを
知る術を
持つべきであった
多くの民が
あなたの
重さや痛みとともに波に消えて
そして大地に帰っていった
その痛みに
今私たち
残された多くの民が
しっかりと気づき
畏敬の念を持って
手をあわす
2011.3.18