昔、20代半ばから30代の中ごろまでの頃、毎日歌ってのお仕事をしていた時は、今考えるとありががたいことですが、昨日よりすぐ進歩するはずもなく、最後はだんだんマンネリしてきて、それが苦しくなってきた。毎日毎日、自分でできる範囲でがんばったけど、ただ一生懸命なだけで、レパートリーは増えるが、未熟だから、曲にどう取り組みり、掘り下げようかも、よくわからずこれでいいのかな?なんて思いながらの毎日だった。
素晴らしいミュージシャンは、シンプルな曲のなかに、いっぱい宝物を詰めて見せてくれる。素晴らしいシェフも同じこと。
フレンチ風、イタリアン風、和食の懐石風とか….。
例えば、私には、マイルスはちょっと懐石の感じがする?それもフレンチの懐石風?あるいは…。シンプルでで美しい。そしてクリエイティブ。
時間が過ぎても全然褪せない。
名人の手にかかると、なんてことのない曲が、ワーオ。なんてことのない食材が素晴らしい料理に。
本当は何てこともない曲にも食材にも、いっぱい宝が詰まっていて、それを見抜いて引き出し生まれか変わらせる力かな?
今は、前よりわかるから気持ちはマンネリしなけど、ミッションは、もっと素材に食いついて宝を探し、生まれ変わらせる!