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聴くこと…….つづき

そう、その聴くことですが、音楽をやる上で究極のような気がします。
ジャズは、クラシックと違ってスウィングすることとインプロヴィゼ-ションがいのち。
ソロイストが言っている事を共演者が聴きあい、そしてみんなで音楽を創り上げて行く、だから相手がやっている事が解らないと真のコミュニケ-ションは出来ないのですから。
ヴォーカリストである私はテーマを歌うだけでも共演者がソロで発展させてくれます。
私はそのプレーを楽しみ一緒に創り上げて行くのが何よりも楽しいのです。
それに音楽は時間のアートですから、聴き逃したら電車は行ってしまいます。
だからそのスリルが美術などにはない魅力なのかも知れません。

だからジャズは自分がちゃんとプレーするのとともに共演者が突然今日は何を言うのかな?と期待し、
それを楽しむのですからプレーヤーも観客も楽しいのです。しかし聴きあうのも内容がよく解らないと成り立たちません。だから深いのです。

私はそのスリルがたまらなく好きです。共演者の今日に期待します。
私自身は、ドジもしますし、自分の音も外れます。
そう、そのもっと聴ける事ができれば、そしてもっといいハーモニーになる様に声が出せるればと……