11日、母が95歳の誕生日を迎えられた。乗り換えの高崎駅でブーケを買って持っていった。もうわからないかもしれないけど”95歳のおたんじょうびだよ”と。
7月初め体調が悪くなって入院したときはもうだなのめかな?と思ったけど、母は生命力が強い。
作家のねじめ正一さんが、パーキンソー病に似た症状で入院していらっしゃるお母さんの病院に毎日通っているとの取材記事が読売新聞にありました。”おふくろとつきあっている時間が仕事より大切と思うくらい面白い,介護に苦労はあるけど退屈したことは一度もありません”と。お母さんは、”正一,私を見ろ。私を見れば修行になるから”といったそうです。
“わたしの死ぬまでをみておきなさい、何かの役に立つだろう”と解釈しているそうです。
私もそう思う。母のところに通って退屈になったり、嫌だと思ったことは一度もない。
母の老いていく姿を見ながら自分も多くを学んでいる。6年前介護が始まった時、兄妹関係がぎくしゃくしてバラバラになってしまったけど、ここになって兄妹がまた一つになってきた。よくわからなくなっている母ですが,一番うれしいことかもしれません。