Site Overlay

”にはたづみ”

日曜日、一週間早いなあ。そして今週末にパリ.オリンピックが始まる。
オリンピックは4年に一回の特別の楽しみ!どんなハプニングがあるのか?
世界中の選手たちの真剣な美技、勝利への執念と言うべき必死のライブのドラマは特別だ。

先日読んだ本の中でダンサーで俳優の田中泯氏が、
”なぜパラリンピックと分けるのか?”と言っていたけど私もそう思う。
同じオリンピックの中でやればいいと思う。
400mリレー、次は….とか。

昨夜はピアニストの中村真さんが主催する”にはづみプロジェクト”のimprovisation公演
”わにわにパニック”へ
”にはたづみ”とは万葉の時代から使われた語で”流る、行く、川、行方しらぬ”からきているタイトルで、志が同じアーティストが集い、新しい出会いを生み、新しいものを作る。そこから新しい潮流が生まれその水はそこに”にはたづみ”を作り溢れ出て、また新たな”にはたづみ”を作り未来に継承されていく、という中村真さんの発案からのプロジェクトです。
私も彼の考えやプロジェクトに共感して、富山でのミュージックキャンプに参加したり公演があるときにはお伺いしてきました。

昨日の公演”わにわにパニック”は、江戸川橋駅近くの”絵空事”で。
”うううん楽しかった!” 鍛練された肉体と楽器のPlay。ダンサーとミュージシャンの自由な動き、遊び心いっぱいの演奏、今まで見たこのプロジェクトでは最高なパフォーマンスになっていたような約1時間間だった。研ぎ澄まされた感性と技術、気合いがなければこの日の絵はなかったと思う。

自由でありたい、自分らしい新鮮な表現をしたいと思う人は即興は最高の表現だと思うけど、
その人の鍛錬したこと、今までの経験やきちんとした考えと学習、その上に感性や心で表現するので思いだけでは成り立たない。

Improvisationでもジャズの場合は、ルールの中で瞬時に作って表現するのだけど、その曲のコードやそのスケール(音階)が理解できて、そこで私はこの曲を今このようなメロディー作りました、とPlay.歌うのが本当のimproで、そこまでには地味な学習やトレーニングが必要。すぐにはできないけど、学習して忍耐強く練習すればできるようになると思います。その忍耐ができるかが肝になります。楽器の人はそうやって演奏しているのですから。ヴォーカルはメロディーはありますが、その曲をScat(impro)したければ楽器のように練習しなければ、自由にはなれません。私も含めて自由にやりたければ少しづつやるしかないのだ。みんながんばろう。

ジャズのimproとは別に私がworkshopでやっているvocal improvisationは、音楽の基本はメロディー、ハーモニー、リズムは同じ。ジャズの曲のimproのように譜面は使わずに、声だけで譜面を使わずに一人で、二人で、グループで即興で音楽を作っていくプロセスで、まず心と体をオープンにしながらゲームのようにやっていきます。楽しいけどやはりそこにあるのは基本の音楽の基礎とオープンな遊び心。

improvisastionの世界、私の音楽の自由の憧れ、難しいけど挑戦の価値あり。毎日の生活もimproだね。