前回のコラム朝日新聞の記者、近藤康太郎氏のコラム”多事奏論”を読んでの続きです。
私は源氏物語もきちんと読んでいないし、NHKの大河ドラマの”ひかる君”も、たまにチラッと覗く程度で物語の詳しいことはよくわかりません
近藤氏がいい感じと気に入っているという源氏物語に出てくる明石入道は、壮大な夢を見、それが現実になったことで知られているようですが。
「自分の娘(明石の上)を源氏に引き合わせる。明石の上は女の子を産み、その子が後の天皇に愛され、やがて皇子を身籠る。……」夢が叶っただけで、近藤氏があえて取り上げるはずもないしと思ったら、先があります。彼の死に方に猟師でもある近藤氏が共感、感動したようです。子や孫の栄達を見届け娘あてにしたためた遺書の内容に、死に方に。
「家を出て山奥に入ります。遺骸は獣たちの食い物になるでしょう。極楽浄土にて、また、お会いします」と。飢饉や疫病が蔓延する世界、死後こそ理想の極楽浄土であった時代背景。
そして、近藤氏の猟師の師匠も「自分の最後は山に入って猪に食ってもらう」が口癖で、自分のありかも教えないそうだ。今は一般的にはネットの発達などで安否確認を求める、孤独死を恐れる時代とのこと。
「今年も猟期が始まる。深き山に入りはべる。いずれ熊狼にも施しはべりなむ。だからだ生きてる間は生きることに、命をかけてみる。つもり。」と。
猟師も登山家もいつも思うけど命をかけて夢を見る。危険、死と隣り合わせ。いつ獣に襲われるかも知れないし、険しい崖から落ちるかも、自然の脅威の前で力尽きるかも知れない
明石入道も命をかけて夢を見たのかな?その遺書がカッコよかったのか!命をかけてやり遂げたからもういいと言って山に入ったのかなあ?
近藤氏は新聞記者なのに”男なんて”という決めつけ、謙遜?はわからないけど、猟に命をかけているのですね。でもジャーナリストも危険を顧みず戦地や危険な地に出向き、身を挺して真実を取材する職業。気持ちは猟師と同じ命かけ。だから近藤氏からワイルドな熱が伝わってきたのだ。
ううん納得。
”源氏物語 漁師が読むと 殺生する身 生に命かけ(カッコ内は全て朝日新聞の近藤氏多事奏論からの引用です。)
ここからはアルバムです
日曜日17日はSpice of Life63のリハーサルが終わりました。
本番12月1日まで2週間を切りました。
みんな追い込み頑張っています。
渋谷で見つけた面白い!若者やるねえ!
これも渋谷、工事中の壁が楽しいギャラリー
2ヶ月ほど前、一度は生でと
立川談春の独演会のチケットが取れて堪能。
演目は、木の伊取りと九州吹き戻し
さすが!楽しかった。