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何かを探し続ける毎日

昨日は、私が主催する「improvisation」のクラスの体験会で、初めての方もいらしたので
いつもより少し賑やかな雰囲気で終わりました。

体験の方がいらしたことで、どこかいつもより気を使ったのか
昨夜はなかなか眠れず、朝方にやっと3-4時間ほど眠っただけ。
目覚めても疲れが抜けきらず、かなりぼんやりとした朝でした。
そんな中、素敵な記事を見つけ思わず元気をもらえたのでシェアしますね。

今朝(5月19日)の朝日新聞の朝刊に、ビオラ奏者・今井信子さんのインタビュー記事が掲載されていました。今井さんは、クラッシック音楽に詳しくない私でも、素晴らしい奏者だということは知っています。ただ、ジャンルが異なるので実際に演奏を聴く機会はほとんどなく、でもその飾らない佇まいから、きっとかっこいい人なんだろうな、とずっと思っていました。

記事の中で心に残ったのは、「周りの音に常に心を研ぎ澄ませ、全体の響きの要となるように」と、ビオラという楽器の矜持を大切に育てるために、「ビオラスペース」という活動を立ち上げ,その一環として始めたビオラコンクールでは、「競争」よりも「学び」を重視し、出場者全員にレッスンの機会があるとのこと。

そして、今井さんの言葉――
「客観的な評価なんて存在しない。この人の演奏を聴きたいかどうかは、結局は個人の好みの問題にすぎない。」と。とても共感しました。
私も、質の良し悪しは感じられても、「評価」は結局個人の好き嫌いなのだと思っています。

記事の締めくくりには、こんな言葉もありました。

「コンクールは、未来ある演奏者たちが人生を模索するための場所であって、スターになるかどうかは“本質”ではない。楽曲の隅々まで考え抜き、自分だけの言語を築いていく。その途方もない作業の積み重ねの先に、真の個性が生まれる。私自身、今も常に何かを探しています。探すこと、想像することを日々の営みにしていくことこそ、演奏家として生きるということだから。」と。……心に沁みました。
私も、何かを探し続ける毎日です。
もちろん、今井さんのような鍛錬の深さや厳しさには足元にも及びません。でも、彼女の姿勢や言葉から感じられる誠実さ、美しさ、そして健やかさに、ただただ励まされ、今日がとても素敵ないい日になりました。

現在83歳のバリバリ現役ビオラ奏者今井信子さんの演奏会にぜひ行きたいな!

ーーーーここからアルバムです

昨日のImprovisationの体験会
スタートは床に横たわり、心を呼吸を整え,それから声をそろえ
ユニゾンで、ハーモニーで歌っていきます。

動きも加えて、最初はみんな恥ずかしがっていたのですが
最近はみんな楽しそうに色んな即興の世界をつくります