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『国宝』ワクワクそしてヒリヒリ

あっという間に6月も終わり。梅雨もどこかへ行ってしまったようで、このまま暑い夏に突入するのでしょうか。

少し前の話ですが、N.H.KのEテレの「スイッチインタビュー」という番組の予告で、歌舞伎役者の中村鴈治郎さんと俳優の吉沢亮さんの対談があると知りました。

現在ヒット中の歌舞伎を題材にした映画『国宝』で、吉沢亮さんが主演を務め、中村鴈治郎さんが歌舞伎の指導を担当されたそうです。撮影中はゆっくり話す時間もなかったため、鴈治郎さんからのお声掛けで、この対談が実現したとのこと。

その番組の宣伝映像の中で、鴈治郎さんが吉沢亮さんに向かって確か「美の追求なんだよね」と優しく語りかけるシーンがとても印象的で、強く心を惹かれました。すぐに録画予約をして、その番組を珍しく3回も見返してしまいました。

『国宝』が歌舞伎を題材にした映画であることは知っていましたが、宣伝の映像も美しく、出演者も素晴らしい。そして対談からも伝わってきた、真剣な芸に対する姿勢や紹介される映像から伝わる謎めいた狂気。そして何より、私の大好きなダンサー田中泯さんも出演されていると知り、「早く観たい!」という気持ちに変わり、ワクワクしながら映画館へ足を運びました。このインタヴューを見るまでは”そのうち観たい”くらいだったのが。

あっという間の3時間。まず映像が本当に美しい。主演の吉沢亮さんと横浜流星さんが、1年半にわたって歌舞伎の所作を基礎から学び、「女方(おんながた)」という難役に挑戦している。その気迫と美しさが、そしてスイッチが入った瞬間は”美の探求者でしかない”という役者にとって美をもとめる狂気、スクリーン越しにひしひしと伝わってきました。

私自身、子どもの頃に母の趣味で日本舞踊を習っていたこともあり、踊りや所作には少し経験があるので演目なども知っていて、より一層楽しめました。歌舞伎の華やかな舞台がたっぷり映し出され、踊りだけでなく、あの独特な高音の発声や言い回しも素晴らしく、最後まで目が離せませんでした。歌舞伎の衣装をつけながら、邦楽でない音楽とのコラボも映画ならではの新鮮さがあって面白かった。そしてエンドロールの音楽もすごくいい。

物語はもちろん筋がありますが、それ以上に「芸に対する謙虚で厳しい姿勢」が真摯に描かれていて、そしてそこに美をもとめる狂気が潜んでいて、観ていて、心を奪われるだけでなく、背筋が伸びるような感動がありました。

田中泯さんは、人間国宝の女形・小野川万菊を演じ、その踊りも演技も圧巻でした。カッコいい!では表せない、深さ、しびれました。

内容についての感想は、人それぞれかと思いますのでここまでにしておきますが、観ていない方、少しでもご興味がある方には本当におすすめです。

面白かった!私は、もう一度観たい。次はいつ行こうかな?

そして近いうちに久しぶりに歌舞伎座に行って生の歌舞伎をこの目で身体で体感したい。

ここからアルバムですーーーーーーーー

上野のミロ展へ
これは彼のアトリエで描いている時の写真のよう
すごく楽しい展覧会だった
作品は音楽的で、詩的で、好きなものに囲まれている楽しさいっぱい

ミロは80歳になっても型破りな挑戦
白いキャンバスに絵の具を垂らし、踏みつけ、ナイフで切って
最後に火をつけて、炎によってできた隙間。白い部分が焼けたとこです。
好きな作品です

”ミロ展”買いました。

韓国の仲良しSu-kyungが友人Kaiを連れて遊びに。

2ヶ月前に遊びに来たのですが、今回は友人Kaiを連れて、
Kaiと私を合わせたいと。
そして一泊は3人で箱根の温泉に。たのしかった!
久しぶりの箱根は東京とうってかわって涼しく、靄であいにく富士山は見えなかったけど緑が
美しい。「絶佳に涼風吹きわたる」と、箱根のタウン誌の表紙に。
日曜日の午後に出かけたらロマンスカーもホテルもガラガラ。
やった!ホテル、露天風呂貸切状態で最高でした。