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2025もあとすこし

 今月も、あっという間に過ぎていきました。

今月14日は spice of life。今回で65回目。
半年に一度の開催なので、30数年続けてきたコンサートです。
私のスタジオに学びに来てくださっている方々の発表の場でもあります。出演者は、20年以上通っ
てくださっているベテランの方から、1〜2年ほどの方までさまざま。
みんな半年間、2曲を丁寧に準備し、練習を重ねて本番に臨みます。今回は特に、みんなが素晴らしくて感激しました。
「Wow、みんな素敵!」と、思わずうるうるしてしまうほど。一人ひとりが丁寧に、心を込めて歌ってくれて、幸せな気持ちでいっぱいでした。フィギュアスケート好きの私は、リンクサイドで選手を送り出すコーチのような気持ちになります。
試合ではないので、「バンドとの共演、ステージを思いきり楽しんでね!」という思いで、みんなを送り出します。回を重ねるごとに、みんな本当に素晴らしくなっていきます。次回もまた、みんなと一緒に頑張ろうという気持ちになります。
次回は6月。また一歩ずつ、みんなと歩んでいきたいと思います。

翌週は、今年最後の vocal improvisation のクラスを沙羅舎で。
この日は、6か月コースの最終日でした。
クラス後半では、一人ずつアカペラでソロを披露してもらいました。最初のころは恥ずかしがっていた人たちが、一人で立ち上がり、何もないところから音楽を作れるようになっていく——
その成長に、「すごいなあ」と心から思いました。みんな、メンタルも本当に強くなりました。
楽器との共演が一般的ですが、私のアカペラの vocal improvisation は声だけ。一人、二人、三人、四人……即興で音楽を作っていくクラスです。
来年も、遊び心を大切にしながら、みんなと一緒に音楽的に、クリエイティブにチャレンジしたいと思います。

翌日は、タイのチェンマイへ向かいました。

タイに住んでいるアメリカ人の友人のワークショップに、スペシャルゲストとして参加するためです。https://studio88artistresidency.com/category/news/community
成田から韓国・インチョン経由でチェンマイへ。
クリスマスシーズンで航空券が高かったため、今回初めて海外旅行でLCCを使いました。行きも帰りも遠回り、そしてLCCなので、機内食やドリンクはなし。水や簡単な食事も有料ですが、その分、飛行機代は安くなります。今まで普通に乗っていた飛行機は何だったんだろうと思うほど、無駄がありません。寒くて毛布が欲しいと思いましたが、購入用の商品をすすめられたので我慢。でも清潔で、合理的で、これはこれで良い方法かもしれません。
新幹線に乗るときも、自分でお弁当や水を持って行くのですからね。

ワークショップの会場は、チェンマイからタクシーで45分ほどのドイサックという郊外の、緑豊かな Artist in Residence。ここは、さまざまなアーティストが一定期間滞在し、制作や発表を行う場所です。

私が滞在した時は、チェコやラオスからの美術の学生たちが滞在していて、彼らの制作や発表を見たり、私たちのワークショップに参加してくれたりと、とても良い交流ができました。

チェンマイは、バンコクのような大都市ではなく、自然に囲まれた北の土地。
アーティストやリタイアした外国人が、ゆったりと暮らしているそうです。
友人カップルは、アメリカでは物価が高くきびしいけれど、チェンマイでは楽にゆったり暮らせると言っていました。

タイは20代の終わり頃(何十年前?)初めて訪れ、その後も何度か訪れています。今回は3泊5日の短い旅でしたが、次回はぜひ生徒たちも誘って来てみたいと思いました。

今年も残すところ、あと3日。大掃除は済んだけれど、年賀状はまだこれから。
どうしようかな……まずは年賀はがきを買って。

今年も本当にありがとうございました。
お世話になった皆さま、生徒のみんな、ライブに来てくださった皆さま、バンドの仲間、コラムを読んでくださっている皆さま、応援してくださる皆さま、友人たち、そして頑張っている仲間たち。書ききれませんが、心からみんなに感謝しています。

来年も、元気に、楽しい気持ちで過ごしたいと思います。
どうぞ、良いお年をお迎えください。

ここからアルバムですーーーーーー

spice of life 66
今回の spice of life は、新しいピアノトリオで。
p. 中嶋錠二/b. 安田幸司/ds. 吉岡大輔

友人 Joanne のWorkshopのスペシャルゲストとして参加。

滞在したバンガロー
今回のチェンマイ滞在中の住まいはこんな。自然の中で、とても静か。

チェコからの若いアーティスト、Veronika と

Sorthong Banjongsawat 氏のレクチャー

テーマは Semiotics(記号論)
フランス語が専門で、最近フランスで記号論を学ばれているそうです。
前列の若者は、ラオスから来た学生やアーティストたち。
ラオスの学生たちはタイ語のまま。私たちは、英語で通訳してもらいました。

チェンマイのKALM ミュージアム
クラフト作家たちの作品が、木造の美しい建物の中に展示されています。

ミュージアム内のトイレのシンク
ここも展示の一部のよう。思わず写真を撮りたくなる美しさ。

ギャラリー最上階からの眺め歴史を感じる建物が見えます。

今回唯一訪れたのチェンマイの観光地。

観光客がいっぱいでした。Joanneが市内の名所を案内してくださった
名前は忘れました。

バイク社会のチェンマイ
かなりご高齢の方もヘルメットをかぶってバイク移動。
私たちが自転車に乗る感覚で、オートバイが生活の足。

ドイサックの村の萬屋。(萬屋なんて今ではあまり使わない言葉ですね。
昔はなんでもあるお店をそう呼んでいました。スーパーほど大きくないので)
調味料もアジアらしくて、見ているだけで楽しい。

クリスマス・イブの夜
チェンマイのダウンタウンのレストランへ。
前菜はスパイスの効いた具材を包んで食べます。

帰国後すぐに池袋へ
成田空港からそのまま Brillia Hall へ。


舞台「踊る。遠野物語」鑑賞

BUNKAMURA 企画。ダンサー 森山開次 による演出・振付・構成・出演。
共演も豪華で、舞踏の 麿赤兒、大駱駝艦の舞踏ダンサー、
そして 尾上眞秀(寺島しのぶ さんの息子さん)。
音楽監督・作曲・尺八演奏は 中村明一 さん。(中村さんはバークリーの先輩で何度かお目にかかったり、演奏を聴かせてせていただいておりますが素晴らしいミュージシャン)

どの方も本当に興味深く、情報量の多い、重厚な作品でした。この後、東北・北海道公演が続くそうです。この舞台がなければチェンマイにもう少し長く滞在できたのですが……
帰ってきて良かったと思える時間でした。

今年を振り返って
今年もたくさんの公演、ライブ、展覧会に触れることができました。自然も好きだけど、東京,大好きです。