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「見えない敵、高橋の影に3人は打ち勝った」

自分のライブが終わって糸が切れたとたん”enjoy!”と、いわんばかりにオリンピックが始まりTV観戦を楽しんだ。
夜中の2時3時は全然平気な私も4時過ぎるとやはり翌日のペースが乱れてしまう。
でも日本は出来過ぎの快進撃を続け、見始めると結果が気になり見てしまった。こんなにTVを見たくなったのは久し振り。見過ぎでちょっと頭がいたくなったりしながら楽しんだ。

何度か涙腺が弛んだ。マラソンの野口みずきがテ-プを切った時は特に。土佐、坂本も入賞してうれしかった、偉いなあ!と。みんな偉いんだけどあらためて思った。
そこの私の思い”偉いなあ!”のところを作家の沢木耕太郎さんが、今日の朝日新聞の連載コラム”マルーシ通信”で私の気持ちを素晴らしい文章で代弁して下さっているようでした。
御紹介します。
「見えない敵、高橋の影に3人は打ち勝った」と。

“野口みずきと坂本直子と土佐礼子の3人が、マラトンからアテネまでの道を走った時、二つの敵と戦っていたように思う。いまそこにいるラドクリフやヌデレバという敵と、そこにはいない高橋尚子という敵と。高橋が代表選考会を兼ねた東京マラソンで失速した時、彼女に残された道はただひとつのはずだった。名古屋で走り直すということである。しかし最終的に選んだのは、名古屋の出場選手が「つぶれる」のを待つという高橋らしくない道だった。後にその選択にかんして様々な憶測が飛びかったが、決定的だったのは東京を走り終わった高橋に走る事の逃避感があったためだろうと思われる。それまでの高橋なら即座に名古屋参戦を表明し、自分の手で代表の座をもぎ取っていただろう…….”って。

だから「見えない敵、高橋の影に3人は打ち勝った」と。
世間では国民的なアイドルとしてまた底知れない能力をもつ”高橋でなくっちゃ”という気持ちがあった事は想像出来るけど、私も彼女達三人が選ばれたたことは当然と思った一人だったから。

それにしても今日の野球の敗退は何か気分がヨクナかった。松阪はすごい好投と思ったけど。
なぜ?長くなるのでこの辺で。
沢木耕太郎さんの野球のコラムが楽しみです。