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お気に入りは火消袢纏”(ひけしばんてん)

今週火曜日は予約して楽しみにしていた上野の国立博物館、”きもの展”へ。
東京国立博物館(東博)は私のお気に入りの建物でたまに出かけます。
玄関に入ると大理石の広びろした空間、そこに階段、正面の頭上に美しい時計、意識が瞬時に飛ばされます。厳かでシンプルでクールです。上の階の展示物も広いスペースに日本の美術品がゆったりと展示されていて全体の空気感、美しさにうっとり癒されます。

今回のきもの展はこの本館ではなくて裏手の平成館でしたが。
私は柄でもないのですが、母の趣味で日本舞踊を子供の頃習っていたので、また母は着物が好きで生前亡くなるまで着ていたので愛着があります。それに美しいものに目がないので。

この”きもの展”では鎌倉時代から現代の着物まで変遷が見れました。
江戸時代の娘の婚礼衣装や高級遊女の衣装は目が眩むくらい華やかで豪華。
信長の陣羽織は羽が織り込んであったり個性派の信長らしい。
私が気にいったのは江戸時代後期から明治にかけての”火消袢纏”(ひけしばんてん、水をかぶる現代の消防服にあたる、)江戸の花と言われた火事を消す火消したちのはんてんの裏の模様。武者絵をもとに刺し子が施されていて、渋く、でも派手、美しくかっこいい!現代のスカジャンみたいな派手でインパクトのある絵柄がはんてんの内側に施されている。黒か藍かのダークな地に迫力満点で美しい。
日本人てビジュアルのセンスいいなあと改めて思います。
岡本タローさんやYOSHIKI(ミュージシャン)さんは実家が呉服屋さんだということでデザインしていた現代風のきものも展示されていました。

有名な見返り美人の本物の掛け軸も見れました。

中に入ると”ああ、来てよかった!”と思う。

正面の時計も美しい!