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この旅はきっとついてるな …..

久し振りの成田。 チェックインしたのが出発の1時間弱だったので” お席はゲートのカウンターで”と言われた。そして、もしや?の直感があたった。案の定、ゲートで”吉野さま、良いお席になります。”って。 “やったー” エコノミーがいっぱいなのでビジネスクラスの席にグレードアップしてくれたのだ。この経験は今度で3ー4回目。それも全部アメリカン(航空)だったような気がする。この旅は “いい旅になるに違いない”とおもった。久し振りのビジネスクラスは席がゆったりし過ぎて前のポケットと離れ、勝手がちがってずっこけそう。でも待遇がちがう。ウェルカムドリンクも本当のグラスで、温められたスナックのナッツがワインとマッチしておいしく、あっという間にいただいたら、すぐかわりの補充をしてくれた。食事は、和食を選んだ。(私は、日本を離れるとなると、無性にお寿司やラーメンがたべたくなる。)機内食のディナーの献立は、お寿司の前菜に御飯、お味噌汁……….おいしかった!ワインも2ー 3杯いただいたら、眠くなってきた。シートが160度くらい後ろに倒れるので、旅の直前まで痛んでいた首にやさしくありがたい。一眠りして、トイレに立った時偶然窓をのぞいた。そこには一面雪 におおわれた山々が拡がっている。突然出会った美しい風景に感動して”ワッー!と”声を出して見入っていた私のところに乗務員の女性が近づいて来て”ゴージャスだと思わない?!”て。お互い目を見合わせてうなずく。 “今、どの辺ですか?”とたずねると、カナダかアラスカだという。そしてすぐ飛行画面で調べてくれ、今アンカレッジの近くであと十分もすると進行方向左側にマッケンリーが見えると教えてくれた。私は嘘のような幸運に、そのまま目の前に拡がるアラスカの山々をながめていたら、見えて来ました、青い空と乳白色の中に薄い紫色やオレンジなどなど混ざった帯の上に、聳え立つ二つの山が。右の大きい方がマッケンリーに違いない。家にある、友人ケンの撮ったマッケンリーのポスターの写真と似ている形だ。広い空間にくっきり。私は手荷物にカメラをもっていないのをくやんだ。だから食い入るように見えなくなるまで眺めた。色んな思いが頭をよぎって充実した一 瞬だった。なんてラッキーなんだろう。私の大好きなアラスカのそれも一度しか見た事のないマケンリーを今とつぜん見せてくれるなんて、またまた神様からのおくりものだ。 そしてこの旅はきっとついてるなと思った。