いつもなら年末ライブがあるのですが、今年はプロデュースする生徒のライブ”Spice of life”だけで,私の歌う予定はありません。いつも聴きに来て下さるみなさん、ライブを応援して下さるみなさん、ごめんなさい。
コラムを読んで下さっている方はご存知のように、今年は高齢の母のお世話にライブのエネルギーを注いでいます。
私は大事な仕事があり、また東京に住んでいるので、常に母の傍に居てあげられないのは歯がゆいのですが、その中でいかに母の力になれるかと群馬と行ったり来たりで、これもとても勉強になりやりがいのあるLive感いっぱいの経験です。ただライブ.コンサートは、集中して臨まなくてはならないし、母が危険な状態だったため、今年はあきらめました。先日、心臓が危ないと言う事で入院した母は、奇跡的に退院出来て施設に戻ったのですが、幻視が頻繁に起き始めました。また一か月近い入院でやはり体力が落ち、立ち上がるのもむずかしくなり、今迄90年以上の人生を着物で通して施設でも着物を楽しんでいた母も、歩行困難の上、介助のスタッフも着物に慣れていないので、とうとう洋服に変わらなければならなく、私が説得し,母もやっと納得してくれました。回りのスタッフは”革命ね!”と励ましてくれるのですが、本人にしてみれば出来れば最後迄、着物で通したかったと思います。この年まで着物が好きで来ていた人だから。
最近、幻視と言う症状が起き出して、現実でない事が頭の中で起きているようで、怯えてるような、何か心配をしている様な表情になり、今迄の明るい母でなくなって、私もショックを隠せません。どうやって心配を除いて安心させてあげれるのかな。私は病気に関しては素人だから愛だけではむずかしい。
本人も”変なんだよ….。こんなにいろいろプレゼントしてもらってもうれしくないんだよ…”って。
自分が、うれしい感情がわかない事に違和感を感じている様。
さて来週は母とどんなコミュニケーションが出来るのか、最近は不安を抱きながらも毎週会うのが楽しみです。