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木が枯れるように

日曜日、母のとこに着くと、母は先週より落ちついた穏やかな顔で待っていて、私の不安は吹き飛びました。一緒に母の部屋で過ごしても、話し方がちょっとスロウになったくらいでさほど以前と変わらない感じでホッとしました。

そしてこれからは母が変な事を言っても否定しないで、ニコニコして聞いてあげようと思いました。

先週迄、認知症に入っているなんて思わなかった私は、変な事を言う母に”そんな事いっちゃだめだよ”とか”ちがう!”なんてマジで向って言っていました。

そして先週の変化があってから、認知症の事を調べたら、あり得ない事を言っても本人はその世界にいるのだから否定しないで聞いてあげ、またうまくかわすと言う事が良いとありました。

私が東京に帰る今朝は、昨日と一変して不安そうな顔をして “信じないかもしれないけど、ここの建物は爆弾が仕掛けてあるからもう直き爆発する” なんて言って、昨日の穏やかな表情から不安そうな顔に変わっていました。

私は、スタッフに”昨日はいい感じだったのになんでなんだろう?”と、話すと”美知子さんがが来る時はうれしくて、今日は帰ってしまうので寂しさで不安になっているんだと思う”って。その不安からまた時々妄想の世界に入っちゃったよう。

私は家に帰るなりAMAZONに認知症の本を注文しました。

年を取って木が枯れるように、身体のいろんなとこがすこしづつ枯れて行くようです。その母の姿を通して人の終り方を学べる事は神様が私に下さった素晴らしい体験だと思っています。