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ステージ・オン・ステージ

久しぶりにとても刺激的なコンテンポラリーダンス、音楽の公演を神奈川県民ホールでみた。

“Memory of Zero”

演劇の要素も加わっての贅沢なあっという間の2時間だった。

第1部

身体の記憶

第2部

最後の物たちの国で

楽しみにしていたのに、読み物に夢中になって乗り換えで乗り過ごし、また5分ほど遅れてたどり着いた。開演してしまって、焦っている私を案内人が”こちらへどうぞ”と舞台袖から入って暗い階段を上っていき……..いつものホールと様子が違うので急にワクワク。客席に着くと眼下に暗いステージにダンサーが蠢くように動いていた。小ホールほどのスペースに客席がステージを孤で囲んで右手奥にオーケストラ、天井からは、無機的な照明器具が下がっている。そこに無機的な美しい音楽とダンサーの動きにゾゾゾっとして一瞬に飛ばされ引き込まれた。「わあ、クリエイティブでアーティスティックでセンスいい!神奈川県民はいいなあ」と思いました。

さすが。このプロジェクトリーダーは、作曲家の一柳慧と、演出家の白井晃。神奈川芸術文化財団の2人の芸術監督が、財団が運営する3つのホールを舞台に共同で新しい芸術表現を追及するプロジェクト、「神奈川芸術文化財団芸術監督プロジェクト」の公演。

説明文を読むと”その巨大な劇場空間をゼロから見つめなおし、舞台上に特設席を設置するステージ・オン・ステージの形式により上演。ダンサー、演奏家、観客が共に舞台に上がり、濃密に絡み合い、ダンスそして芸術の現在(いま)を映し出します。”と。そうか、やっぱりそんな意図だったんだと納得。

演出家の白井晃氏がアフタートークで、「舞台の上の照明がカッコイイからこれを使いたかった。どうぞみなさん写真を撮って帰ってください」って。

はい撮らせていただきました。

公演のフライヤーから。主役を演じたダンサー 小池ミモザさん。
公演終了あと。ホールのステージのスペースだけを使っての公演。
ステージに作られた客席から。ホールの客席は使われていない。

それにしても、舞台のスペース(袖も含まれているけど)の広さにびっくり。さすが大ホール。