Site Overlay

大西美代子ナイト ー “カジュアルの美”

今日は友人のバンジョ-プレイヤ-大西美代子さんのバンドのライブを聴きに浅草のハブへ行きました。
ハッピーなデキシーランドジャズと彼女の関西仕込み(というより生まれつき?)の、笑わせ、のせまくるトークと浅草という下町で庶民的で粋な雰囲気とがうまく溶け合って、お店中に活気があふれ、私の言葉でいうと”カジュアルな美”満ちていました。お客さんは、みんな恵比寿顔。観客は、5-60代の男性が半分以上しめて、手拍子やニューオリンズでやるように、傘を持って踊りだしたりすごくうれしそう。夕飯を終えた御主人達が”ちょっと行ってくるよ!”と、寄席に行くようにデキシーを聴きに来てるのかなあ?さすが浅草、粋だなあ、なんて思いました。

大西さんと最初会ったのは20年以上前、高田の馬場のピザハウス.シェーキーズででした。
私がホテルニューオータニで歌っていた頃、友人のデキシージャイブのベーシスト菊ちゃん(菊池一成さん)が私を”トランペット(TP)の鈴木さんに会わせたい”と、誘ってくれ、鈴木さんの仕事場だったシェーキーズに行きました。
そのバンドメンバーだった大西さんとピアニストの大橋高志君(私の方が少しお姉さんなので、私は大橋君とずっと呼んでます。今日3年ぶりに再会)は、神戸で鈴木さんに出会い、3人で東京に出てきてシェーキーズで演奏していたところでした。

そのリーダーのTPの鈴木さんは、ハートがあって、ジャズが大好きで、世話好きな親分肌でみんなに慕われていました。早稲田大のデキシーランドジャズのメンバーや、仕事のオフの若いミュ-ジシャンが連日遊びに(この”遊び”はバンド用語で、よそのバンドの演奏に加わらせてもらうこと)にやって来て、ステ-ジ前にたむろして、お互いの演奏を聴きあう素晴らしい場でした。メンバーの大西さんも、大橋君もその鈴木さんの精神をうけて、連日やって来るみんなを暖かく迎えてくれました。

今思うと、それはちょっとしたスクールのようなもので、私も仕事のない日は連日行って歌わせてもらったり、鈴木さんから、”明日までにこの曲覚えて来なさい”と、5曲くらい宿題をもらったりして必死で覚えたりしました。

その、TPの鈴木さんは、現在行方不明なのですが、大西さんも大橋くんも菊ちゃんもめったに会わないけど、今も変わらず友達。今みんな油がのり始めてばんばん音楽楽しんでます。

今日、聴きに行った私を大西さんがステージに誘ってくれたので、2曲うたいました。
私は、自分のライブ以外はシャイで緊張して突然誘われても気がのらないのでごねるのですが、スクールメートだった彼等とはいつでも気楽にハッピーな気持ちでセッション出来ます。

スズキメソードの効果かもしれません。

それにしても、鈴木さんどこにいるのかなあ?