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感動的な番組

今夜、たまたまつけたTVの画面に美しい白髪の女性の顔がアップで写っていました。もしやと思ったらやはりそうです、霊長類学者のジェーン.グドール博士でした。彼女はアフリカでの野生のチンパンジーと生活を共にしながらの研究で人間以外の生き物も道具を使い感情があると言う事を実証した方です。
私はどのくらい前か覚えていませんが”森の…..”(タイトル忘れちゃいました)と言う本ではじめて彼女の事を知りました。

番組は、NHK3チャンネルの”ETV特集、これからの科学、これからの社会~京都賞歴代受賞者からのメッセージ”でした。グドール博士の後はボストンのMIT(マサチューーセッツ工科大学)の言語学者のノーム.チョムスキー氏の紹介。番組によると、ノーム.チョムスキー氏は文化や人種に関わらず、人間の言語の中には普遍的な構造があり、これは生まれながらに持っていると言う研究で、宇宙人から見たらいろんな国の言葉も大して変わらないだろうという発想からのようです。また氏は人には感情に作用されず意見をかわし、人間にとって正しいものを選ぶ能力、人類の平等説を唱えています。そしてポーランドのアンジェイ.ワイダ監督、彼は”灰とダイヤモンド”という映画で日本でも知られるようになった方ですが、彼の功績は、1944ナチスに武器で放棄したポーランド人が20万人亡くなったと言う経験から、ソ連や共産党の圧力のもとで武器でなく映画を使って、抵抗、自由な精神と人間の尊厳を訴えたメッセージを発し社会変革に貢献したと言うものでした。

私は友人と食事をしてお酒も入って帰ったところで遭遇した感動的な番組でした。この京都賞というのは”人類への貢献”社会に大きく役立った人に送られる賞との事で、番組の構成もわかりやすく、飛び抜けたすごい人達の優しさや強さ賢さが美しくて、思わず私の頬に感動のひとしずくが流れました。

NHKは不祥事とその後の対応の悪さで組織の古さやでたらめなところが露呈、国民からブーイングが噴出し、かなり受信料の未払いもふえているとのことですが、しかしやはりこういう番組はNHKならでは。コマーシャリズムは感じられないし、もちろんコマーシャルで番組が中断する事もないので好きです。
健康に生まれ変わって良い番組をもっともっと作っていってほしとと思います。