“私達ミュージシャンにとって一番大事なのは何だと思う?”とレッスンの最初よく生徒達に質問する。
キョトンとする生徒には、”画家だったら目、料理人だったら舌って。そして、もしシェフが素晴らしい盛り付けの料理をお客さまにだしても、不味かったらまずいわけで、それを判断するのは舌だよね”て。
だから私達ミュ-ジシャンにとって大事なのは耳、聴く事です。
もちろん感性や、努力や情熱や才能なんかはどんなジャンルでも共通な事。
私の記憶が正しければ、耳は二十歳位から聴力が落ちるそうです。
ただ音楽家にとっての聴力は、そういうのとは違って訓練や経験によって進化していくように思いますが時間がかかり、むずかしいものです。
2ー3日まえに友人のライブに出掛けたら、JAZZNINという日英両方で読めるジャズのフリーペーパーをもらいました。そこに知り合いのトミー,キャンベルのインタヴュ-記事が載っていて、素晴らしい事が書いてあったので御紹介します。
トミーは
“……..ソニ-ロリンズからは聴く事を教えてもらった。そして僕はその教えを今でも楽しんでいる。ステ-ジ上で仲間のミュージシャンに与える事のできる最高の賛辞は、彼らを聴くってことだからだ”って。
私ももっとみんなの音が聴けるようになりたい。聴いているつもりでも聴こえていない音がいっぱいだと思う。
経験や学習と共に前聴こえなかった音が聴こえるようになったのは実感する。でも、前聴こえていたのが聴こえなくなることもあるのかな?いやいや、ぼけるにはちょっと早い?
はい、まだ開発途上ですからね。