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Dear Miles

コロナ自粛期間に、昔さらっと読んで本棚に立ててあった、Milesの自伝をまた読み直しました。
読みだすと面白くてもったいないのでチャプターごとに少しづつ読みました。楽しむのにも、こちらに理解力や経験、好奇心がないとダメだったのかな?最近になって前より理解できることに沢山出会い、生きててよかったなあと思うことによくあります。何事も熟成するには時間がかかりますね。少しは育っているのかな?身体も育って若い時よりガッチリしていますが!
元気でいたらもっと面白い出会を味わえるのか思うと元気が出ます。

Milesが自分の音楽はスタイルが重要だと言っていました。全部自分の表現。自分がリーダーとしてやることは隅々まで自分の思うようにしたい。誰の言葉かド忘れしましたが彫刻家が言っていました。アーティストは自分のエゴの追求ができる唯一の職業だって。
Milesは何度も薬物に侵され、更生してもまた薬物の誘惑に支配されたけど、最後は抜け出せ65歳の生涯を閉じました。感動して、昔飲み会の時、3回読んだと話していたT.pet奏者のSさんに思わずメールしました。

前のコラムに自粛中のWalkingの時はmilesの音楽が気持ちいいと書きました。で、それも1960年代以降がと書きましたが、自伝を読み始めるといつの時代も一音一音、一曲一曲の景色が新鮮に見え、聴こえ興味深いです。
彼がジュリアード入学のためにN.Yにやっきて、学校より連夜セッションに参加して頭角を現し、学校をやめてジャズにのめり込んでいくのですが、彼が憧れ夢中になっていたのがAlt saxの巨人、Charlie Parker。私はParkerは音が多すぎてあまり好きになれなかったのですが聴き方、認識も少し変わりました。

Milesの個人的な歴史だけでなく彼の生きた時代は1950年代以降のジャズの歴史そのもの、ミュージシャンを含めた時代背景、人種差別、彼の美意識、音楽感などすごく興味を惹かれ、読んでから聴くと”そうなんだ!”と聴き方が大きくかわり面白く、すごくためになりました。

今日は”The music of Chick Corea”のページを開けました。これは自伝ではなくChickの作曲した作品の分析みたいですが、また少しづつよんでみよっと。

かなり古びていますね。買ったのは30年前に近いです。