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篤史くん-I’m gonna miss you!

一月の最後の木曜日だったと思う。ヴォーカルレッスンが終わったEさんに、4時半にやってくる篤史君のことを話していた。
そこへ”ピンポーン”私は”How are you?”と入り口に迎えに行くと、今日はお母さんと二人で入口に立っている。なんか嫌な予感がし”もしや”と不安が襲った。
以前、篤史くんが”僕のうちは、転勤族”なんて言っていたのを思い出した。
“実は主人が北九州市に転勤になって…..、篤史一人の為にありがとうございました。篤史も今日は様子が変なんですよ!”と、お母さん。やはり私の不安は適中した。
“ああ、先生寂しいなあ、泣いちゃう!”と、涙がでてきて、一緒に迎えに出たEさんに寄り添ってしまった。
その日のレッスンは、私も篤史君もお互いに目を合わせられなかった。

そして今週が最後のレッスンだった。そして篤史くんのお別れ会と登緒子ちゃんの高校の合格祝いとを兼ねたパーティーをした。
パーティーで、篤史くんのお母さんは、”この子は凄く人見知りする子なんです、だから先生といつも何を話していたのかな?って不思議だったんですよ!”って。
“ほんとー、あっちゃん人見知り?”そんな事、思った事もなかったので意外だった。
“きゅうりにお味噌つけて食べたいって言うので、そんな風に家で食べさせた事なんかなかったので聞いたら先生のところで食べて美味しかったからって”
そうだね、そんなこともあったね、って、目を見合わせた。

そして、パーティーのメインディッシュは?
もちろん篤史君のfavorite food “curry”でした。

“あっちゃん、I’m gonna miss you!”